2019年度 卒業証書・学位記授与式を行いました
安田学長は、式に先立ち、「卒業式は、晴れて修了・卒業を迎えることとなる修了生、卒業生とその保護者の皆様にとって人生の節目となる大切な行事であり、これを縮小することは断腸の思いでございます。皆様方におかれましては、事情をご賢察の上、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます」と述べ式が挙行されました。
学長式辞
本日ここに愛知工科大学・同大学院並びに愛知工科大学自動車短期大学の学位記授与式を挙行いたします。
まずは、この度本学をめでたく卒業され、学士の学位を受けられた機械システム工学科、電子制御・ロボット工学科、情報メディア学科の工学部卒業生諸君、並びに短期大学士の学位を受けられた短期大学自動車工業学科の卒業生諸君、加えて修士の学位を受けられた大学院博士前期課程修了生に心よりお祝いを申し上げます。
次に、本日の式典には参列頂いていませんが、これまで皆さんを支えて来られた保護者の皆様方に、心よりお祝いを申し上げますと共に、大学卒業、さらには大学院修了までの間、何かとご苦労もあったこととお察しし、さらに学生諸君の在学中に本学に対して賜りましたご賛助に対し、改めて敬意と謝意を表したいと存じます。
ありがとうございました。
さて、工学部に編入学される人や大学院に進学する人を除き、皆さんには4月から自立していくことが求められます。自立するには、社会から必要とされ、それに応えて責任を果たし、建学精神の体現者として周りから喜ばれ歓迎される必要があります。これができて初めて皆さんは、社会を支える一員となります。皆さんが自立できるようになることは、皆さん自身やご家族のためだけでなく、社会においても大変重要なことです。自立した個人から成る社会こそが健全な社会であり、皆さんにできる社会を良くする第一歩は皆さん自身の自立に始まると言えます。
もちろん、現実の社会において自立して行くには多くの困難・苦労がありますが、いかなる状況にあっても冷静になり、あきらめずに必死の思いで困難を乗り越える努力を続ければ、難局を突破し、「一寸先は光」を実感して必ず自立できるようになります。このことは、私自身のこれまでのささやかな人生経験の中でも真実だと思っています。
本学の卒業証書や修了証書は、皆さんが建学の精神に則って周りから喜ばれ歓迎され、社会において立派に自立し、教育指針「心を磨き、技を極め、夢に挑む」を座右の銘として、夢を持ち、夢に挑んで生涯にわたって技術者として、人間として仲間とともに成長し続けられることを期待したものであります。このことを忘れずに、それぞれの新しい環境で元気に明るく活躍されることを祈念して、私の式辞と致します。
本日は誠におめでとうございます。
2020年3月14日
愛知工科大学/愛知工科大学自動車短期大学
学長 安田 孝志